うちで飼っているビーグル犬14歳雄の話です。
脾臓に癌ができ、肝臓に転移してしまって余命1週間と宣告されました。
運命の7日目
余命1週間と言われてから7日目をむかえた。
この一週間を乗り切ればまた元気になるのではないかと勝手に思っていた。
7日目の朝。
やはり不安が先に出てしまう。
おそるおそる覗くと
昨日と同じように母親がご飯を食べているのを遠目からお座りをして覗く姿。
一安心。
ご飯もしっかり食べる。
缶詰+今まで食べていた乾燥ドッグフードをふやかしたものを混ぜたのを完食。
昼は自分がご飯を食べていると、俺にも何かよこせと吠える程元気。
さらに夜には自分がご飯を食べていると、テーブルに足を乗せてきて俺にもよこせと催促する始末。
昼寝しているのを見ても前ほど呼吸もひどくないし、ほとんど普通と変わらないように見える。
母親曰く、昼間に今まで見たこともないようなひきつけを起こしたような状態が1、2分続いたらしくさすがにダメなのかと思ったと言っていた。
しかしそれ以外はどう考えても病気以前と変わらない状態である。
なんとか乗り越えた。そう思った。
しかし相手が癌であるのならこの先何があるのかわからない。
この先急に具合が悪くなるのかもしれない。
しかしこの先は本人の回復力を信じるしかない。
もう一度死んだものだと思ってこれからは好きな物を好きなだけ食べさせてあげようかとか考えてしまう。(とにかく食いしん坊な犬なので)
今回のように余命宣告を受けたことによって死ぬまでの間に何がしてあげられるのだろうと色々考えさせられた。
いくら食べることが好きでも具合が悪ければ何も食べられないという状況になってしまう。
そんな状況で一体何ができるのか。
またいつ死ぬかわからない状況がこの先も続く中で、どんな生活を送らせてあげれば満足してくれるのだろうかと。
この事があって自分や家族の死についても色々な思いが頭を巡った。
人によって答えは違うとは思うけれど自分の答えは
「今を一生懸命生きること」だろうなという答えになった。
過去を振り返っても、先のことを考えてもしょうがない。
だって今を生きているのだから。
今の続きが未来になるのだし、過去は今更変えられないのだから。
その後の様子
今日これを書いているのは余命宣告を受けてから10日以上経っている。
昨日あたりからは以前とほぼ変わらない様子。
口からの臭いもほとんどなくなってきた。
体はまだやせ細ったままだが、食欲は以前のように出てきて食いしん坊に戻っている。
余命宣告を受けてほとんど諦めていたが、奇跡は起こった。
そうは言っても明日には亡くなってしまうかもしれない。
まだ病院に行っていないので癌がどうなったのかもわからない。
ただ以前と同じような光景が戻ってきたのが単純にうれしい。
最後に
なんでわざわざこんな事を書いていたのかというと、奇跡というかどんな事が起こるのかはわからないという事を伝えたかっただけです。
この話は治療院のブログにあげているので僕の治療が効いたからと書きたかったが残念ながらそれはほとんど無いでしょう(笑)
全てが今回のようにうまく行くとは限らないと思います。しかし事実としてこんな事も起きるのだという事を知っていただきたかった。
また実は数日前に母親としゃべっていて色々気づいた事があったので参考になったらと思うのでこの事ははまたブログにあげたいと思います。
今回応援いただいた方々、本当にありがとうございました。

下田 純一

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